歯を失った方へ

歯を失ってしまった際は、噛む機能を取り戻すためにも、残っている他の歯を守るためにも、早めに治療を行うことが重要です。どの治療が良いかは患者さんによって異なりますので、当院ではすべての方法を患者さんにわかりやすくご説明し、ご希望やお口の中の状況に応じて納得いただけるものを選択していくようにしています。

インプラント(術後の注意含む)

むし歯などで歯を失ったとき、治療の選択肢としては以下の3つがあります。

  1. インプラント
  2. 入れ歯
  3. ブリッジ

中でもインプラントは見た目が良く自分の歯のように噛むことができますが、手術を行う必要があります。

インプラント手術後は刺激物を避け、適温のおかゆやスープなど硬くないものを口にするようにします。またしばらくは飲酒や喫煙も控えるようにし、歯磨き時にも傷口を刺激しないよう注意しましょう。

加えてインプラント周囲炎についても知っておく必要があります。インプラント周囲炎はインプラント周囲の組織が細菌感染を起こすことですが、感染の進行が天然歯よりも早く、放置するとインプラントごと抜けてしまうことがあります。インプラントを選択するメリットとデメリットをしっかり理解した上で治療を受けましょう。

当院のインプラント治療では、総合病院のインプラントチームを率いた経験を持つインプラント認定医が治療を行います。他院で入れたインプラント治療を受けたもののその歯がグラグラしてきた、周囲の歯ぐきが腫れてきたなどという方もについても、お気軽にご相談ください。インプラントに問題がある場合、一度抜いて骨の処置をする必要があります。その後改めて新しいインプラントを入れるか、入れ歯など他の治療法を検討すべきかなどをご提案いたします。

歯科用CTとマイクロスコープの導入

当院では、検査機器として歯科用CTマイクロスコープを導入しています。歯科医院でレントゲン撮影をした経験のある方は多いと思いますが、歯科用CTはすべての歯科医院で導入されているわけではありません。

歯科用CTは一般的なレントゲンと違って、歯や組織を3次元で立体的に見ることができます。これによりレントゲンでは見えなかった部分まで正確に把握することができ、診断や治療の正確性・安全性が向上します。こういった特徴から、歯科用CTは主に歯周病治療やインプラント治療、歯の神経の治療、親知らずの抜歯時などに用います。

マイクロスコープとは歯科用顕微鏡のことで、肉眼では見えないような部分も細かに見ることができます。レンズを調整することで肉眼の3~25倍まで拡大することができ、むし歯や細菌の取り残しなどを防げます。

むし歯や細菌の取り残しがあると、せっかく時間と費用をかけて治療しても再発の可能性が高まります。そのためマイクロスコープを使って、より正確で質の高い治療が必要なのです。マイクロスコープは歯の根っこの治療やむし歯治療、歯周病治療、詰め物・被せ物の治療などで主に使用されます。

当院ではこういった専用機器を使用しながら正確な診断・治療を行なっています。歯に関する悩みがあればお気軽にご相談ください。

入れ歯(デンチャー・マグネットなど義歯)

多くの歯を失った場合や高齢の方などは、入れ歯を検討することもあります。入れ歯にはさまざまな種類があり、保険適用のものと保険適用外のものがあります。自然な見た目や高い機能性を得たい方には、保険適用外の入れ歯をご紹介します。保険適用外の入れ歯には以下のようなものがあります。

  • 金属床
  • ノンクラスプデンチャー
  • インプラントオーバーデンチャー 
  • コーヌスクローネ など

金属床は入れ歯の一部を金属に置き換えたもので、食べ物や飲み物の温度を感じやすく美味しく食べられます。ノンクラスプデンチャーは歯に引っかけるバネの部分が無いことで、見た目が良く軽い入れ歯です。インプラントオーバーデンチャーはインプラントの上から入れ歯を被せ、マグネットなどで支えるものです。安定感が高いですが、インプラントを埋め込む手術が必要になります。

生活習慣や管理をどこまで行えるかによっても、その人に合った入れ歯は変わってきます。まずはご相談ください。